Gamification == ゲーム化 ではない
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Gamification (ゲーミフィケーション)は、その名前から誤解されやすいのですが、Web(など)をゲーム化することやゲーム要素を導入することのみを指すものではありません。
最初に結論
Gamification の目的は顧客ロイヤルティやエンゲージメント(ユーザーからの愛着心・ユーザーとの絆)の向上で、 そのための手段としてゲーム製作のノウハウを応用します。 ゲーム要素の導入は、手段の一つです。
このことは、Gamification についての情報を多く載せているサイト gamification.jp でも何度か取り上げられています。
gamificationを「ゲーム化」とは訳したくない。 | gamification.jp楽しんでもらえるような要素を盛り込んで、それが顧客ロイヤリティの向上につながるようなことであればある意味何でもgamificationと言っていい。
gamification summit初日(1) | gamification.jpgamificationという言葉自体についてはこちらの連中もかなりミスリーディングな言葉だと思っていることが強く印象に残った。繰り返されていたのだが、その本質は「ユーザロイヤリティ・エンゲージメントの向上」のためのものであるという点である。
Gamification の具体例
「顧客ロイヤルティ・エンゲージメントの向上(キリッ) 」とか言ってるだけだと胡散臭いので、具体例を考えてみます。
ゲーム会社のノウハウを参考にする
例えば、ゲームを作っている人たちは「ある機能を採用するかどうか」をどのような基準で判断しているのでしょうか。仕様検討時に行う効果の予測の判断基準というか。
ネットゲームの場合は(Webサイトでしばしば行われるように)リリース後に評判を見て調整することができますが、家庭用ゲームは基本的には売ったら修正できないので、検討を厳密に行う必要がありそうに思えます。
また、製作のフローも気になります。
Webでの一例として、
- 企画が立ち上がる
- 仕様洗い出し
- ワイヤーフレーム
- デザイン・システム開発
- テンプレートコーディング
というものがありますが、ゲーム会社ではどうなのかなとか。テストとか細かく挟んでたりするのでしょうか。
他にも、チュートリアルの手法や広告手法など参考にできる点がありそうです。
ゲーム要素の導入
ユーザの行動によってご褒美を出すなどのゲーム要素の導入も、もちろん Gamification です。
これはまた別の記事で掘り下げます。