コーダー → マークアップエンジニア → フロントエンドエンジニア ←NEW!!

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先日のCSS Nite LP, Disk 9.2(reprise)の最後のセッションは、小久保さんによる「マークアップエンジニアの明日はどっちだ!?」でした。CSS Nite LP9 連動 第2回コーディングコンテストの審査から見えてきた、マークアップエンジニアの今後をテーマにした内容です。

以下まとめ。

コーダーのこれから

コーダー的な人の変化の歴史

  1. 昔:コーダー ※1

    • テーブルレイアウト
    • 絵を再現する
  2. 今:マークアップエンジニア ※2

    • CSSレイアウト
    • コンテンツの構造をマークアップで明示し、クラスで命名
  3. 今後:フロントエンドエンジニア(プログラマー寄り)

    • JSもバリバリ
    • DOM操作
    • スムーズなUI実装でUX貢献

    UIデザイナー(デザイナー寄り)・フロントエンドアーキテクト(IA寄り)などもアリ。

時代の変化

昔のWeb制作は「紙パンフレットの移植」という面があり、単純に絵を再現するというスキルが必要だった。

しかし、最近はWeb自体がコミュニケーションチャンネルとなっていて、業務にシステム開発やインターフェイスデザインが関わるようになり、フロントエンドのコーディングにも質が問われるようになった。

評価される質

質が問われるようになると、いい仕事をする人が正当に評価されるようになる。例えば、3年前の第1回コーディングコンテストの時と比べ、いい人がいい会社でいい仕事をしている事が増えた。

技術の変化

ウェブは、コンテンツとインターフェイスという二面性を持っているが、今後はインターフェイス面が増えていく。

そしてCSS3は、手早く簡単にUIを作れる。これまではトリッキーな事をやって無理やり実装していた事も簡単にできる。 ただし、それはデザインを考えながらコードを書く場合。さらにCSS3でできる事、できない事を把握している必要もある。

デザイナーもCSSを分かってないといけないし、コーダーもデザインを分かってないといけない。

CSS3時代で変わるワークフロー

デザインと実装を分業して、デザイナーが作ったPSDをコーダーが実装、という従来のワークフローではCSS3は使えない。 と言うか効率が悪すぎてCSS3を使う意味が無い。

細かいデザインのCSSとそれ以外のCSS

グラデーションやシャドウなどの細かいデザインのCSSはデザイナーが書いて、それ以外のクロスブラウザやパフォーマンスに関わる部分は専門の人がやるとよい。

変わらないもの

変わるものばかりではない。 また、変わらないといけないわけでもない。

  • アクセシビリティへの配慮
  • クロスブラウザ対応
  • インタラクション&UXの最後の砦

感想など

僕が最近考えていた事と結構合っていて、安心しつつも気が引き締まる思いです。

あ。 あとなんか、新しい技術が出てくると『また勉強しなくちゃ><』みたいなブクマがついているのを見かけるんですが、新しい技術が出るって事は業界が進化してるって事でもあるので、まあ、良いんじゃないかなとか思ったり。