著作権表示の正しい使い方

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あけましておめでとうございます。 今年の抱負とか特に考えてないので、お汁粉でも食べながら考えたいと思います。 2011年最初の記事は、著作権表示についてです。

静的に書かれた著作権表示の年を更新する簡単なお仕事です

年が明けると、コーダーには、静的に書かれた著作権表示の年を更新するお仕事が発生したりします。 あれ地味に面倒ですよね。
この手間を軽減するために、JSを使ったりサーバーサイドでうまい事やったりする手法もあります。 て言うか著作権表示にJSてどうなん、とか思いますけど。

そもそも、この著作権表示は本当に必要なのでしょうか?

最初に結論

マジレス的には、日本語の場合は著作権表示自体が必要ありません。 日本は無方式主義の国なので、著作物には自動的に著作権が発生するからです。

例外も

ただし、方式主義をとっているカンボジアとラオスに対しても著作権の保護を受けたい場合には、表示が必要です。
この場合も、表示する内容は以下の3つで十分です。

  • ©
  • 著作権者の名前
  • 最初の発行年

現在の年は必要ありませんし、「Copyright」という文字列も不要です。

© について

© のマークは、万国著作権条約の著作権表示に必要なマークで、慣習的に(c)や(C)も使われています。
昔のアメリカでは「Copyright」という表記も認められていましたが、万国著作権条約で保障されているのは © マークのみです。

著作権者の名前について

名前は、本名以外にも周知のハンドル・ペンネームなどを使用する事ができます。 ただし、それは周知の物でなければなりません。 この「周知」とは、有名であるという事ではなく誰の事かわかる、という意味です。

最初の発行年について

1999年に発行した物が2011年にバージョンアップしたとしても、表示するのは1999年です。 1999-2011 なら問題ありませんが、2011 は間違いです。

All rights reserved について

All rights reserved という表記を見かけますが、これはブエノスアイレス条約で定められている物なので、非加盟国である日本では意味がありません。

現在の日本で広く使われている表記は、アメリカからの輸入物?

アメリカはブエノスアイレス条約にも加盟していて、前述の「善意の侵害者」の件もあり、

© 著作権者の名前 最初の発行年 All rights reserved.

のように表示されます。 これって日本でも結構見かける書き方だと思うのですが、アメリカのサイトのコピペで広まったんじゃないでしょうか。 予想ですが。

署名的な扱い?

と言うわけで、日本ではそもそも表示する必要は無いですし、表示するとしても最低限の内容で良いのですが、現在では著作権表示はサイトフッターに置く「お約束」のような側面も持っているように思えます。

その場合は表示しても問題ないですが、現在の年ではなく発行年を表記する事や All rights reserved の意味などは知っておいた方が良いんじゃないかな、と思います。

参考

すぺしゃるさんくす

ぐにょきさん(謎